TCA生77名に答えていただいた「ポケモンに関するアンケート」の考察
私たちmojitama編集部は、東京コミュニケーションアート専門学校（以降『TCA』と略称する）に通う学生達を対象に、ゲームシリーズ『ポケットモンスター』に関するアンケートを9月12日から10月1日の約半月の間に実施した。
アンケートは『Googleフォーム』で作成し、各専攻の担任の先生方の協力を仰ぎ、TCAの生徒たちにアンケートが行き届くように尽力した。回答の目標票数は100票に設定し、実際に集まった票は77票であった。目標票数には残念ながら届かなかったが、多くの意見を集めることができた。
アンケートの結果の中から私が気になった回答を抽出し、感じたものを述べてみようと思う。
まず目についたのは、「今日は友人の記念日だ！ なにかサプライズしたいな～。ポケモンと一緒ならもっと楽しいかも！ あなたならどのポケモンと一緒にサプライズしたい？」という質問。
この質問には『メタモン』や『ゾロアーク』など、他のポケモンや人に変身できるポケモンを挙げる回答が目立った。
ポケモンという生き物は特殊な能力を持っており、火や水を操ったり、テレパシーで心を通わせたりと、その能力もポケモンによって様々である。似通った能力を持つポケモン達もいるが、他のポケモンや人に変身できるポケモンは前述したメタモンやゾロアーク、全てのポケモンの祖と噂されている『ミュウ』や、「スケッチ」という能力を用いて他のポケモンの能力を使用することができる『ドーブル』、『劇場版ポケットモンスター 水の都の護神 ラティアスとラティオス』にて「カノン」という少女に変身した『ラティアス』と、確認できただけでも非常に少ないのである。
希少な能力を利用して友人の意表を突き、更に友人自身に変身させるというまさにサプライズ。これもまたポケモンの魅力の一つなのだ。
他にも、『エルレイド』に「気持ちのやりとりが上手くいかない時に手伝って欲しい」、『サーナイト』に「テレポートで孤島に飛ばしてあげる」など、そのポケモン特有の能力を活かしたいという回答が大半を占めていた。人の力では限りのあるサプライズも、ポケモンの力を借りれば忘れられない記念日になること請け合いである。
もう一つ気になったのが、「今日はなんだか寝付けない……。そんな日に一緒にいてもらいたいポケモンは？」という質問。
こちらには『メリープ』や『エルフーン』といった、体毛が多く触り心地の良さそうな、哺乳類の姿に近いポケモンを挙げる回答が最も多かった。そして反面、意外にも眠気を誘う能力を持つポケモンを挙げる回答は少なかった。
実在する動物に似た姿を持っていたり、もはや生物であることが不思議な無機物の姿を持っていたりと、ポケモンは能力だけでなく姿形も多様である。その中でも、現実の哺乳類のような姿であるポケモンを選ぶ回答が多いということは、ポケモンに対してペットに求めるような癒しだったり、親近感を持っている人達が多いことが見受けられる。
ポケモンは非常に表情豊かな生き物なので、寝付けなくて落ち着かない時に側にいると安心するだろう。
以上が、私が気になった『TCA生77名に答えていただいた「ポケモンに関するアンケート」』の回答とその考察である。
多種多様で摩訶不思議な生き物「ポケットモンスター」、縮めてポケモン。
1996年2月27日、ゲームボーイ用のソフトとして発売された『ポケットモンスター 赤・緑』から23年が経ち、一昨年2019年11月15日発売のニンテンドースイッチ専用ソフト『ポケットモンスター ソード・シールド』をもって、総勢898匹を迎えた。ポケモンはこれからもその数を増やし、我々に新たな感動と想像を与えてくれ、冒険の相棒として、友人として、はたまた家族として愛され続けるだろう。
もしかしたら、ポケモンが本当に目の前に現れる日が来るかもしれない。そう思いながらゲームをプレイするのも面白いと思う。
最後にこの場を借りて、「ポケモンに関するアンケート」に回答してくれたTCA生77人に厚い御礼を申し上げる。