株式会社トライエース

『社員・小俣様にお伺いしました』 

 この会社を選んだ理由と魅力についてお教えください

 私が就活をするうえで、ゲームを開発の企画をしたかったのでデベロッパーの会社へ行こうと考えました。その中でもエンジンを作っていたり、内部の人の技術力が高い人が集まっていたりするところはどこかなどを基準に探しました。

 さらにその受けた中でトライエースにした理由は、ポートフォリオを見ていただく機会があり、ちょうど私の部署の上司にあたる人に良いところと悪いところ、すべて評価していただいて、この人と仕事してみたいと思ったのがきっかけになります。

 この会社の魅力は出社時間が11時なので通勤ラッシュにもまれないことと、デスクがすごく広いので、ひとりの作業空間としても確保されて集中できる環境で仕事ができるところだと思っています。

 社内での人間関係で嬉しかったことをお教えください。

 私は入社してから社内のイベントに参加することが多かったです。そのおかげで1年目から職種関係なく、いろいろな人から声をかけてもらうことがあり、とても嬉しかったという経験があります。

 そのおかげで特に仕事で関わる人と、仕事以外の会話をするようになりました。仕事の話になると硬くなりがちですが、その部分が和らいでいくことで、すごく話しやすい環境になったのが嬉しかったことです。

 仕事のやりがいなどをお教えください。

 今年担当したプロジェクトがリリースされたので、そのゲームに対してお客様からの反応をいただけたことです。その中でも自分が担当したところが評価の良いところだったのでとても嬉しかったです。これからもお客様からいい評価を得られるようにゲーム開発に取り組みたいです。

 仕事をしていくうえでためになった出来事がありましたらお教えください。

 私は学生時代は何でも自分でやってしまう性格だったのですが、先輩社員や上司の仕事ぶりを見て、仕事を割り振ったり、任せたりすることで仕事を抱え込まなくなったことです。

 他業種の方と上手く連携をとるための工夫を社内や個人で取り組んでいることはなんでしょうか

 これはもう個々になると思うので、人によってやり方は違うと思います。

 私はプログラマーさんやアーティストさんとコミュニケーションをするときに同じレベルの知識量や情報量を本当は持っていないといけないと考えています。そういった別の職種の方とお話しするときは事前に勉強して会話が成り立たせられるようにするということは意識しています。

 どうしても専門職の人と話すときに企画職の知識量が劣ってしまうのは必然なので、なるべくそれをカバーするように知識だけでも蓄えたり会話をしたりして、自分が理解できるように仕事を進めるようにしています。

 トライエース様は『スターオーシャンシリーズ』を始めたくさんのRPGを制作されてきたと思いますが、ユーザーにどのような体験をしてほしいと考えていらっしゃいますか

 ホームページにも記載していますが、我が社はゲームを通じてユーザーに新しい体験を提供するという理念を持っています。

 私自身もこの理念を元に面白いゲームを作ることを意識していますし、ぜひその点はユーザー様に体験してもらいたいと思っています。その新しいや面白いを実現するために挑戦的なこと、独創的なことをやる、というふうなのはついてくると思います。

 今までゲームをプレイする側だったと思うのですが、会社に入って作る側になったことによりゲームというものの物の見方、というのはどのように変わりましたでしょうか

 入社してからとても変わったと思います。今、ゲームは普通に楽しむものであるというのは変わらないと思うのですけれど、そこにプラスして分析するということを常にするようになりました。

 大事なことは、遊んでいるゲームが何を伝えたいのか、一番遊んで欲しいところ、面白いところはどこなのか、このゲームを長く遊ばせるためのポイントは何か、そういったところはゲームデザイナーとして必要なスキルです。そういったものをインプットしながらゲームをプレイするようになったことは、見方としては変わったと思います。

 コロナ禍の今、困った事や良かった事があればお教えください

 困ったことは、コミュニケーションがオフィスワークの時と比べて機会が少なくなったということです。

 テキストの文章だけでは伝えたい事が伝わらなかったり、逆に相手が何を伝えたいかを自分で補完することが多くなったので、だいぶそこに時間を取られてしまうっていうのは今ちょっと困っていることです。

 その改善点としてZoomを使って会話したり、ちょうどプロジェクトに加入したての社員がいるのでその人と休憩時間に雑談もして、その人の性格などを理解しながら仕事したりしています。

 よかったことは通勤時間がなくなったことです。自分のための時間を作りやすくなった事はよかったことだと思います。

 私の場合は片道1時間なので計2時間余裕ができたので、買い物に行ったり、よく自炊をするので料理することが機会として増えるようになったことはよかったことだと思っています。

 小俣様にとって思い出のゲームはありますでしょうか

 一番衝撃を受けたという意味では、『ゼノブレイド』という作品が思い出に残っています。

 ゲームを娯楽として遊んでいたものから、人の感情を動かしたり、体験させることができたりするんだということを初めて体験したタイトルというのもあって『ゼノブレイド』をあげさせていただきました。物語序盤でヒロインが死ぬんですけど、そこから主人公に感情移入してしまいもうどっぷりハマりました。

 ゲームをやったことによってゲームが教えてくれたこと、小俣様が影響を受けたことなどありますでしょうか

 ゲームも含めてエンターテイメントは漫画やアニメ、映画、ドラマなど色々あると思います。その中でも、ゲームが唯一自分のアクションに対してリアクションが返ってくることに気づいたときが影響を受けたところだと思います。

そのおかげで、普段の生活からでもそうですが、ゲーム的要素を取り入れることでもっと生活や生きることが楽しくなるのではと感じています。

 例えば、小さなことでもいいですが目標を決めて達成できたら自分にご褒美を毎回与えるとかそういうのをやるようにはなりました。

 小俣様にとってゲームとはなんでしょうか

 すごく抽象的ですけど、きちんとした答えをするなら私自身は結構昔から同じ考え方を持っています。生きていく上でゲームは必要ではないんですが、ゲームがあることで普段の生活では味わえない体験とか、そのおかげでさらに生活が豊かになっていく、エンターテイメントが、私はゲームではないかと思っています。

 小俣様のこれからの目標があればお教えください

 今までの目標はゲーム会社に就職することでした。今はもっと、したことのない仕事をしてみたいです。ゲームデザイナーの仕事はたくさん、細かく分類されています。レベルデザインやマップを作る、AIの思考を作るなど、そういうことにチャレンジしてみたいと思っています。

 ゲーム業界を目指す人へお言葉をいただけますでしょうか。

3年目なのでそんなに大したことは言えませんが、ゲーム業界だけではなくても良いのですが自分がなりたいことや、やりたいことに目標をひとつ決めて、それに向かってなにか行動を起こしてみるというのは大事なことだと思います。

 私の場合は、たまたまそれがゲーム業界だっただけで、他の人は持っている目標に向かって全力で行動を起こしてみるということをやってみたらいいのではないかと思います。

▲東京コミュニケーションアート専門学校 ゲームクリエーターコース卒業生の小俣さん
    

編集:ゲームプランナー専攻 1年 河本 ワダチ

編集:ノベル&シナリオ専攻 2年 宮澤 葵