あまた株式会社

『社員・太田様について』 

 就職先にあまた株式会社を選んだ理由と会社の魅力を教えていただければと思います。

 実は入社前は専門学校でゲームのことを勉強していたわけではなくて、普通の大学生で普通に勉強していました。大学3年生になり就活を考える時期に、まずこの先一生働くことを考えたとき、何だったらできるかなという風に考え、様々なセミナーやイベントに参加しいろいろな業界を見て回り、ゲーム業界にたどり着きました。小さい頃からゲームが好きだったので、定年まで働くことを考えたときに最後まで楽しく働くことができそうだなと思いゲーム業界で就活することを決めました。

 ただ大学3年生からゲーム業界を目指すということは、ゲームについて勉強している専門学生などにだいぶ遅れをとっているということです。それを考え、入社した後自分の成長につながる環境をゲーム業界で探し、あまた株式会社を見つけました。当時のあまた株式会社は規模が小さく、幅の広い仕事を任せてもらえそうだというところにも魅力を感じましたね。

 そして実際に面接に行ってみると、面接官がとてもきさくで朗らかな方でした。会社の雰囲気とかも見てこの会社だったらうまくやっていけそうだなと感じたのがあまた株式会社を選んだ理由です。

 社内での人間関係で嬉しかったことはありますでしょうか。

 人間関係と言っていいのか分からないですが変わったエピソードがありまして、あるゲーム制作のプロジェクトで、やっぱりすごく大変な時期もありますが、そのプロジェクトとは関係のない上司の方から、突然飴ちゃんを3袋はいって渡されたことがありました。

 どうして飴ちゃん?と思うかもしれませんが、その方から私はプロジェクトを手伝うことはできないけど飴ちゃんをあげることぐらいだったらできるから、これ食べて頑張って。みたいなことを言っていただいて、少し元気をもらいました。飴ちゃん3袋も1人では食べ切れないので、プロジェクトチームに配ってあげると、みんなもなんで?という顔をしますが、忙しい中どこか気分転換になったような気がして、ありがとうございます!みたいな感じで、飴を食べましたね。

 その飴をほぼ毎週のようにくれる方がいまして、なんで飴ちゃんっていまだに思いますが、何気ないことでしたけど、嬉しかったなと記憶しています。

 ゲーム製作をする中での仕事のやりがいはなんでしょうか。

 まず自分が今できる仕事の幅というのは当然限られています。しかしあまた株式会社の方針もあって、今の自分だと少しできないけど、すごく頑張れば何とか届くかなみたいな仕事がどんどんきます。

 頑張って動いて、いろんな人の手を借りて、なんとか達成できて成果を残せたとき、頑張ってよかったなと思います。そこに一つやりがいを感じますね。それからそうやって仕事を達成した結果、自分と関わった人からありがとうとか助かりましたとか言っていただけると、やってよかったなと強く感じます。

 どちらもとても大切だと感じていて、自分はそういうことをたくさん経験できるように仕事を頑張っているなと思います。

 ゲーム制作の仕事をしていく中で、成長を感じたと思う瞬間はありますでしょうか。

 あまた株式会社のいいところとして、先ほどもお伝えしたのですが今の自分では少し難しいかなというお仕事をもらうことが多いです。

 例えば私は入社して今5年目になりますが、3年目のときはエンジニアとしてコーディングするということをこれまでメインでやってきていました。しかし、次は規模の小さいプロジェクトだからエンジニアはきみ一人で。タスクの洗い出しとかスケジュール管理とか他のセクションとのやりとりとか他の会社とのやりとりもきみ一人でやってみようかということをいきなり言われまして(笑)。

 当然やったことはないし、正直きついなと感じました。当時それはとてもとても大きな壁に感じて、どうすれば達成できるのかを必死に考えました。

 私は悩みとか不安をひとつひとつ、前所属していたプロジェクトのリーダーだった人や同じエンジニアのベテランさんのような先輩に相談しながら、課題をひとつひとつ潰していきました。すると、最初はすごい大きな壁に感じていましたが、その壁の正体は実は小さい課題の集まりで、その分解した課題をひとつひとつ相談しながら潰していくと、もちろん結構大変でしたが、壁を乗り越えなんとか無事にゲームをリリースすることができました。

 そんな経験から自分には難しいなと感じることでも、細かく分解して、そのひとつひとつを人と相談しながら進めていくと、意外となんとかなることを知りました。今でも変わらず難しいプロジェクトをどんどん任されますが、そのときの経験から、いや相談さえしておけばなんとかなるんじゃないかなと思える自信につながったことは、きっと他の業種でも役立つことだと思います。

 あまた株式会社様は幅広い事業を手掛けていていろんな業種の方がいると思いますが、うまく連携をとるために工夫していることはありますでしょうか。

 基本的に私自身は現場で作業するということが多くて、他業種とのやりとりを正直多くは経験していませんが、自分の経験から二つお話しします。

 自分は専門性が比較的高いエンジニア職で、デザイナーさんやプランナーさんのようにエンジニアの知識がない方と話す機会が多くあるので気をつけていることがあります。それは、エンジニアの専門用語や前提をなるべく端折らないで丁寧に伝えることです。当然わかってるよねという体で喋らないことですね。

 自分たちが当たり前だと思っていることでもデザイナーさんとかプランナーさんは知らないことが多いので、簡単な言葉に置き換えたりして伝えます。あとはエンジニア同士だと言葉だけ通じることでも、他分野の方には難しいと思うので、なるべく実際にパソコンの画面を見ていただいて実例でわかりやすく示してあげます。そうしないと伝わらないことが多いので心がけていますね。

 あとは仕事の会議などでところどころに雑談をいれるということをよくしています。まあ仕事の話ばっかりしていても、どうしてもお互い行き詰まってしまうので、リフレッシュの時間を挟むという意味で大切にしています。あと意外とこの雑談というのが重要で、普段仕事の話しかしない方と何気ない雑談を挟むと空気が柔らかくなって、その人と後で仕事の話をしやすくなったり、気軽に話しかけられるようになったりするということは実感しているので、意識して行うようにしています。

 「世界を、もっと面白く。」を掲げるあまた株式会社様にとって、その実現のためにどのようなチャレンジをしていますでしょうか。

 例えばゲームを作るにしても他言語を収録して様々な国に向けて発信できるようにしたり、ゲームだけじゃなくて、そのコンテンツを漫画や映画にできないかなVRにできないかなどと考えたり、ひとつのコンテンツを多方面にマルチに展開するというのは会社としてチャレンジしていることではあります。しかしそういったコンテンツを手広く作り上げていくためには当然たくさんのコストが必要になりますので、社内の開発体制も整えていく必要があるなと感じています。

 特にあまた株式会社って3、4年前はまだ社員数が80人とかでしたが、ここ数年で200人以上の規模にぐっと急成長して、いろいろなプロジェクトを同時進行していくという体制が、正直まだ安定してないなと思っています。そういった体制づくりが今後のあまたの課題になっていると個人的には考えています。

 私自身は技術課に所属していますが、技術課の中でも主任としての立場としての課題もあります。社員数が増えるに伴って、技術職の方々もすごい人数増えてきていますが、より情報共有しやすい場を作って各々が高め合えるようにしたり、今のご時世リモートワークになってコミュニケーションが減っているので、現場の声を少しずつ集めて、それを職場に反映できるような環境づくりにチャレンジしています。