村田 久仁彦

西武新宿線の野方駅から徒歩6分の所にある、本の魅力を再確認できる場所。ブックトレードカフェ「どうひん」。
単行本を交換するという珍しいシステムでお店を経営する店長村田久仁彦氏にこのお店を始めようとしたきっかけをお伺いした。

真剣に三日坊主をやっていると意味が出てくる。

「どうひん」という店名にした理由を、お聞かせください。

——よく聞かれるんですよね。「どうひん」とはなんですか「同じ品」という意味なんですかと。最初に考えたときはもっとオシャレな名前にしようと思っていたんですよ。横文字のよくあるような形のものにしようと思ったんです。カフェらしい名前をいろいろと考えたんですよ。今はネット社会だから調べれると、考えたのと同じような名前が近所にあったりするんです。

「どうひん」という名前は奈良にある、『大和文華館』という博物館に収蔵されてる、雪村という人が書いた『呂洞賓図』という図がありまして、それが数年前に東京国立博物館で展示されていて、その絵がとても良かったんです。

それが限定でレプリカが販売され、それを購入し、店内に展示することにしました。その作品の名前が『呂洞賓』なんです。そこからアレンジして「どうひん」という店名にしたんです。

この絵の中に龍が4匹隠れていて、二匹の大きな龍が見えるんですけれど他に小さい龍が二匹いて、それは見に来て確認してください。

この絵の中には実は龍が4匹隠れているんですよ。2匹の大きな龍はすぐ見つかりますが小さい龍がもう2匹いて、なかなか見つかりません。初めて来訪してくる方はそこに興味を示していますね。お店に来て確認してください。

本を交換するカフェというのはとても珍しいのでは。始めるきっかけを教えてください。

——本は高価なものだと思うんです。ちょうど今から6年ほど前だったのですが、そのころからネットで本を読むような時代になりはじめて『kindle』で読んだりとか、そういう人が多くなってきていた。当時も紙の本は購入するとなると高い。図書館に行っても借りられず、文庫本も高くなって1冊の単行本が上下巻に別れている場合もある。

たとえば『悪人』という本は本来1冊になっているんですが、文庫本だと上下の2巻に分かれて出版されます。……

続きは本誌もしくは電子書籍で

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村田 久仁彦 -Nurata Kunihiko-

ブックトレードカフェ「どうひん」を、2012年に開店。店長として働く。

ブックトレードカフェどうひん
住所:中野区丸山2-20-4
TEL:03-3338-0560
Twitter:@douhin2012